2023/03/06

日本古来の戸建て住宅は、6畳や4畳半など欧米に比べて小さな部屋の集合体であり、台所を居室とする概念はなく土間内で玄関や庭の延長と考えられていました。日本古来の住宅は、冬には底冷えが厳しく非常に寒い特徴があるにもかかわらず、韓国のオンドルの様に家全体を温める工夫もなされてきませんでした。現在では、玄関で履き物を脱ぐものの生活様式が和風から洋風に変化しており、台所も居室と考えられる様になりました。現在の戸建て住宅は、調理しやすい台所に加えて、家族がくつろげる居間と家族の共有スペースが広い間取りが主流です。
日本古来の在来工法は、間取りの一つ一つが広くなった事で耐久性が低くなったとされ、地震時にはトイレや浴室などの狭い水回りが安全と言われています。日本古来の戸建て住宅は、6畳や4畳半などの狭い間取りで建築する事で非常に重い瓦屋根を支えており、いくら通し柱や管柱を太くしてもあまり耐久性や耐震性が向上しません。実際に阪神・淡路大震災の震源地周辺で倒壊した住宅は木造建築物であり、瓦屋根の木造建築物は皆無でした。瓦屋根は、非常に重く頭に百科事典を載せている様だと比喩される事が多く、カラーベストやガルバリウム鋼板は薄い雑誌を載せている様だと比喩され、どちらが耐震性や耐久性が高いですかと話す住宅営業が多くいます。
もし、スパンが広い間取りの住宅を建築するなら、木造ではなく耐久性や耐震性の高い重鉄骨造や鉄筋造がおすすめであり、木造建築ならば軽い屋根材がおすすめです。